初心者向けキャプチャーボードの選び方|4K・HDRの見方と条件別おすすめ

初心者向けのキャプチャーボードの選び方を解説する記事のアイキャッチ画像 PC・ゲーミング

Nintendo Switch・Nintendo Switch 2・PS5のゲーム画面をPCのOBS Studioで配信・録画したいけれど、キャプチャーボードの「4K対応」「パススルー」「HDR」「VRR」などの表記の違いが分からず、どれを選べばよいか迷っている方に向けた記事です。

この記事では、メーカー・国内正規代理店の日本向け公式ページに書かれた仕様(2026年10月16日時点)をもとに、キャプチャーボードの選び方を整理します。紹介する製品は使用しておらず、画質・遅延・使いやすさは評価していません。

結論として、次の順番で確認すると選びやすくなります。

  1. 「4K対応」を、HDMI入力・録画(配信)・パススルーの3つに分けて確認する
  2. 自分のゲーム機が出せる映像と、録画したい解像度・fps・HDRを決める
  3. テレビやモニターに出したい映像(パススルー)の条件を決める
  4. PCのUSBポートの規格・対応Windows・音声端子などを確認する
  5. 条件別のおすすめ(A〜E)と、8製品の比較表から選ぶ
  1. この記事で扱うキャプチャーボード
  2. キャプチャーボードのつなぎ方と役割
    1. 外付け(USB)と内蔵(PCIe)の違い
  3. 「4K対応」は入力・録画・パススルーに分けて確認する
    1. HDMI入力の上限
    2. 録画(キャプチャ)の上限
    3. パススルーの上限
    4. HDR・VRRはどこで対応しているかを分けて見る
  4. ゲーム機ごとに合わせる条件(Switch・Switch 2・PS5)
    1. Nintendo Switch(初代・有機ELモデル)
    2. Nintendo Switch 2
    3. PlayStation 5(HDCPの扱いを含む)
  5. PCとの接続と、そのほかに確認する仕様
    1. USBの規格(PC側に必要なポート)
    2. UVC対応(専用ドライバーの要否)
    3. 音声入力端子(ヘッドセット・ライン入力)
    4. 対応OS(Windows)と対応ゲーム機の記載
  6. 比較した製品の選び方(選定基準)
  7. 条件別のおすすめ(A〜E)
    1. A|初代Switchを1080p60で録画・配信できれば十分で、PC側でUSB 3.xを必要としない(AVerMedia GC311)
    2. B|Switch 2・PS5を4K60で録画したいが、PC側に10Gbps USBポートがない(AVerMedia GC553Pro/Elgato 4K S)
    3. C|PS5の4K120クラスやVRR・HDRをパススルーし、高fpsの録画も重視する(Elgato 4K X/AVerMedia GC553G2)
    4. D|1080pを超える解像度でHDR録画したい(Elgato 4K X)
    5. E|メーカーが明示している4極ヘッドセット・パーティーチャット端子が必要(AVerMedia GC553G2)
  8. 比較した8製品の仕様比較
    1. 映像の仕様(録画・パススルー・HDR・VRR)
    2. 接続・そのほかの仕様
  9. 購入後にOBSで映らない・音が入らないとき
  10. まとめ
  11. 参考情報

この記事で扱うキャプチャーボード

この記事で扱うのは、ゲーム機のHDMI映像を入力し、PCにUSBでつないで取り込む外付けのキャプチャーボードのうち、HDMIのパススルー出力があるものです。入力元はSwitch(TVモード)・Switch 2・PS5、接続先はWindows PCのOBS Studioを想定しています。

そもそもキャプチャーボードが必要かどうか、ほかの方法があるかはゲーム配信・録画を始めるには何が必要かで整理しています。この記事は、キャプチャーボードを使うと決めたあとの選び方に絞ります。

PCの内部に取り付ける内蔵型(PCIe型)、PCを使わずに録画する単体の録画機、携帯モードの映像をUSB-Cで取り込むドック型、カメラ用のキャプチャーは比較の対象外です。内蔵型は、方式の違いだけを次の見出しで説明します。

キャプチャーボードのつなぎ方と役割

キャプチャーボードは、ゲーム機の映像をPCに取り込むための機器です。基本のつなぎ方は、ゲーム機とキャプチャーボードをHDMIケーブルでつなぎ、キャプチャーボードとPCをUSBケーブルでつなぐ形です。OBS公式によると、取り込んだ映像はOBSの「映像キャプチャデバイス」ソースで表示します。

多くのキャプチャーボードには、パススルーという出力があります。パススルーは、キャプチャーボードに入力した映像を、HDMI出力からテレビやモニターにも出す機能です。プレイはテレビやモニターの画面で行い、PCでは録画・配信をする、という使い方ができます。

ゲーム機をHDMIでキャプチャーボードにつなぎ、キャプチャーボードからUSBでPCへ、パススルーのHDMIでテレビやモニターへつなぐ接続を示した図

キャプチャーボードの基本的なつなぎ方(模式図)。PCで録画・配信する経路と、テレビやモニターでプレイ画面を見る経路に分かれます。

OBS公式は、WindowsでデバイスをOBSで使うにはドライバーがDirectShowという方式の出力に対応している必要があり、主要なキャプチャーボードは対応していると説明しています。

なお、Switchを取り込むときは、本体をドックに置いたTVモードで使います。OBS公式によると、Switch Liteはドックに置けないため、キャプチャーデバイスでは取り込めません。

外付け(USB)と内蔵(PCIe)の違い

キャプチャーボードには、PCにUSBでつなぐ外付け型と、PCの内部の拡張スロット(PCIeスロット)に取り付ける内蔵型があります。内蔵型はデスクトップPCが必要です。たとえばElgatoのGame Capture 4K Proは、メーカーの仕様でPCIeスロットへの取り付けが必要で、ノートPCには対応していないとされています。

この記事のおすすめと比較は、USBでつなぐ外付け型に絞っています。内蔵型の製品は比べていません。

「4K対応」は入力・録画・パススルーに分けて確認する

キャプチャーボードの「4K」には、次の3つの意味があります。製品によって、それぞれの上限が違います。

  • HDMI入力:ゲーム機が出した映像を、キャプチャーボードが受け取れる上限
  • 録画(キャプチャ):PCに取り込んで録画・配信できる映像の上限
  • パススルー:キャプチャーボードを通して、テレビやモニターに出せる映像の上限

たとえばメーカーの仕様では、ElgatoのGame Capture Neoはパススルーが最大4K60(HDR)、録画は最大1080p60です。「4K」と書かれていても、4Kで録画できるとは限らないことが分かります。

この記事では、解像度とfps(1秒あたりのコマ数)を「4K60」のようにまとめて書きます。4Kは3840×2160、1440pは2560×1440、1080pは1920×1080のことで、後ろの数字がfpsです。

HDMI入力の上限

HDMI入力の上限は、ゲーム機が出す映像をキャプチャーボードが受け取れるかどうかの目安です。

入力の書き方はメーカーによって違います。AVerMediaは入力の上限を数値で記載しています(たとえばLive Gamer ULTRA 2.1(GC553G2)は最大4K144)。Elgatoは入力の規格(HDMI 2.0・HDMI 2.1、暗号化なし)だけを記載していて、入力側の解像度・fpsを別に書いていません。

入力側のHDR(明暗の幅が広い映像)を入力の欄で明記しているのは、AVerMediaのGC553G2・GC553Pro・GC311G2です。

録画(キャプチャ)の上限

録画の上限は、PCに取り込んで録画・配信できる映像の上限です。録画・配信する映像の解像度・fpsは、この上限の中で決まります。

比較した8製品のメーカー公称の録画の上限は、次のように分かれます。

  • 1080p60まで:Elgato Game Capture Neo、AVerMedia GC311・GC311G2
  • 4K30・1440p60・1080p60:AVerMedia GC551G2
  • 4K60:Elgato Game Capture 4K S、AVerMedia GC553Pro
  • 4K144:Elgato Game Capture 4K X、AVerMedia GC553G2(GC553G2の4K144はWindowsの場合)

パススルーの上限

パススルーの上限は、キャプチャーボードを通したあと、テレビやモニターに出せる映像の上限です。録画の上限より高い製品があります。たとえばAVerMediaのGC311G2は、最大入出力が4K60(HDR)・1440p144(HDR)・1080p240(HDR)で、録画は最大1080p60です。

メーカーの仕様では、録画の上限とパススルーの上限は別々に記載されています。テレビやモニターに出したい映像の条件は、パススルーの上限で確認してください。

HDR・VRRはどこで対応しているかを分けて見る

HDRにも、パススルーのHDR(テレビやモニターでHDR表示できる)と、録画のHDR(HDRのまま取り込める)があり、別々に確認する必要があります。

  • Elgato Game Capture 4K Sは、パススルーのHDR10が最大4K60、HDRの録画は最大1080p60(Windowsのみ)です
  • AVerMedia GC551G2は、パススルーはHDRに対応し、録画はHDRに対応しないとメーカーが記載しています

VRR(可変リフレッシュレート。ゲームの描画に合わせて画面の書き換えのタイミングを変える機能)は、比較した製品ではパススルーの機能として記載されています(4K S・4K X・GC553G2・GC553Pro・GC551G2)。録画のVRRを記載しているのはGC553Proだけで、AVerMedia Streaming Centerが必要とされています。

HDR録画は、条件付きで対応している製品、メーカーが非対応と明記している製品、公式ページに記載がない製品に分かれます。記載がない製品を「非対応」とは書いていません。OBSでHDR録画をする設定は、この記事では扱いません。

ゲーム機ごとに合わせる条件(Switch・Switch 2・PS5)

ゲーム機が出せる映像の上限は、ゲーム機ごとに違います。自分のゲーム機の出力と、録画やパススルーで使いたい条件を合わせて確認しましょう。

ゲーム機 TVモード(HDMI)の出力の上限 HDR VRR
Nintendo Switch(初代・有機ELモデル) 1080p60 公式の記載なし 公式の記載なし
Nintendo Switch 2 4K60(1080p・1440p選択時は120fps) HDR10 最大120Hz
PlayStation 5 4K 120Hz(HDMI 2.1) 対応テレビの場合 対応テレビ・ゲームの場合

Nintendo Switch(初代・有機ELモデル)

任天堂の仕様では、Nintendo Switchの映像出力は最大1920×1080・60fpsで、TVモードのときにHDMIケーブルで出力します。そのため、録画が1080p60までの製品でも、Switchの出力の上限まで取り込めます。

任天堂サポートの対応表では、Nintendo Switch LiteはTVモードに対応していません。OBS公式も、Switch Liteはドックに置けないためキャプチャーデバイスに対応しないと説明しています。

Nintendo Switch 2

任天堂の仕様では、Nintendo Switch 2のTVモードの映像出力は最大4K60で、1080p・1440pを選んだときは120fpsに対応します。HDR10と、最大120HzのVRRにも対応しています。

任天堂の注記では、4K・120fps・VRR・HDRはテレビとゲームが対応している場合に限られ、4Kのときのフレームレートは最大60fpsです。TVモードのVRRは、2026年9月10日配信の本体更新(バージョン23.0.0)で使えるようになりました。

Switch 2を4K60で録画したい場合は録画の上限、1440pの120fpsで録画したい場合は1440pの録画のfpsを確認します。テレビやモニターに4K・HDRで出したい場合は、パススルーの上限とHDRを確認します。

PlayStation 5(HDCPの扱いを含む)

PlayStation公式によると、PS5はHDMI 2.1と4K 120Hzの映像出力に対応しています。VRRは対応したテレビやゲームを使っている場合、HDRは対応したテレビの場合に使えます。

PS5の4K 120Hzをキャプチャーボード経由でテレビやモニターに出したい場合は、パススルーが4K120以上に対応した製品が必要です。比較した8製品では、Elgato Game Capture 4K XとAVerMedia GC553G2が該当します。

PS5を取り込むときは、HDCP(映像の著作権保護の仕組み)に注意が必要です。PlayStation公式ブログによると、PS5は外部のHDMI経由のキャプチャーデバイスに対応しており、システム設定からHDCPを無効にする必要があります。Elgato公式も、HDCPが映像の取り込み・録画を妨げると案内しています。

PCとの接続と、そのほかに確認する仕様

映像の仕様のほかに、PCとの接続方法、ドライバーの要否、音声の端子、対応するWindowsとゲーム機の記載も確認しておきましょう。

USBの規格(PC側に必要なポート)

比較した8製品のPCとの接続は、メーカー公称で次の3つに分かれます。

  • USB 2.0:AVerMedia GC311
  • USB 3.0・USB 3.2 Gen1(5Gbps級):Elgato Game Capture Neo・4K S、AVerMedia GC553Pro・GC551G2・GC311G2
  • USB 3.2 Gen 2(10Gbps):Elgato Game Capture 4K X、AVerMedia GC553G2

たとえばGame Capture 4K Xは、USB 3.2 Gen 2のポートが必要とメーカーが記載しています。購入前に、PC側のUSBポートの規格を確認してください。

UVC対応(専用ドライバーの要否)

UVC対応かどうかは、専用ドライバーが必要かどうかに関わる項目です。たとえばAVerMediaはGC551G2について、UVC・UACに対応したプラグ&プレイ製品で、ドライバーは自動的にインストールされると案内しています。

比較した8製品では、Elgato Game Capture 4K S、AVerMedia GC553G2・GC553Pro・GC551G2・GC311の公式ページにUVCの記載があります。Elgato Game Capture 4K X・Neo、AVerMedia GC311G2の公式ページにはUVCの記載がありません。

OBS公式は、macOS・LinuxではUVC対応のデバイスを選ぶとよいと説明しています。この記事はWindowsでの利用を前提にしています。

音声入力端子(ヘッドセット・ライン入力)

AVerMediaのGC553Pro・GC311G2は音声端子の記載がなく、音声はHDMI経由とメーカーが記載しています。一方、本体に音声入力端子を記載している製品もあります。

  • AVerMedia GC553G2:3.5mm 4極ヘッドセット入力、3.5mm 4極パーティーチャット入力
  • Elgato Game Capture 4K S:3.5mmアナログオーディオ入力
  • AVerMedia GC551G2:3.5mm LINE入力(3極)

端子の名前はメーカーの記載のままです。ヘッドセット用と明記しているのはGC553G2だけです。

対応OS(Windows)と対応ゲーム機の記載

対応OSは、Elgato Game Capture 4K SだけがWindows 11以降で、ほかの7製品はWindows 10以降にも対応しています(メーカー公称)。

対応ゲーム機の記載は製品によって違います。Switch 2の動作確認や対応の記載があるのは、Elgato 4K S・4K X、AVerMedia GC553G2・GC553Pro・GC311・GC311G2です。初代Switchの記載があるのは、AVerMedia GC553Pro・GC551G2・GC311です。Elgato Game Capture Neoの製品ページには、対応ゲーム機の一覧がありません。一覧に記載がないことは、使えないという意味ではありません。

必要なPC環境(CPU・GPU・メモリ)は製品ごとに異なるため、購入前にメーカー公式ページで確認してください。

比較した製品の選び方(選定基準)

この記事では、次の基準に当てはまる製品を比較対象にしました。

  • メーカーまたは国内正規販売代理店の日本向け公式ページに掲載され、購入の案内(公式ストアまたは販売店)がある
  • 販売終了などの表示がある製品は比較対象外
  • ゲーム機のHDMI映像を入力し、PCにUSBでつないで取り込む外付け型で、HDMIのパススルー出力がある
  • 仕様をメーカー公式などの一次情報で確認できる

広告・アフィリエイトの有無は、比較対象の選定にもおすすめにも使っていません。

Elgato・AVerMedia・アイ・オー・データ機器・ASUS・Razer・GENKI(国内正規販売代理店の情報)・ロジテック・サンワサプライの日本向け公式情報を2026年10月16日に確認した結果、基準に当てはまったのはElgatoの3製品とAVerMediaの5製品の計8製品でした。ほかの製品は、販売終了などの表示がある、国内の購入の案内を公式情報で確認できない、内蔵型・単体の録画機・カメラ用である、パススルー出力がない、といった理由で基準に当てはまりませんでした。特定のメーカーを優先して選んだものではありません。

並行輸入品や、国内の公式ページがない製品は対象にしていません。

条件別のおすすめ(A〜E)

ここでは、5つの条件ごとに、条件に合う製品を紹介します。順位は付けていません。

おすすめの根拠は、ここまでに説明した項目(入力・録画・パススルーの上限、HDR・VRR、USBの規格、UVC、音声端子、対応Windows、対応ゲーム機の記載)について、メーカーが公表している仕様だけです。画質・遅延・使いやすさ・価格・広告の有無は使っていません。

A|初代Switchを1080p60で録画・配信できれば十分で、PC側でUSB 3.xを必要としない(AVerMedia GC311)

AVerMedia Live Gamer MINI(GC311)を選んだ一番の理由は、比較した8製品の中で、PCとの接続がUSB 2.0(Micro-B端子)の製品がGC311だけだからです。ほかの7製品はUSB 3.0以上での接続です。

  • 入力・録画・パススルーの上限はすべて1080p60で、初代Switchの出力の上限(1080p60)と同じ
  • UVC・UACに対応したプラグ&プレイ製品(メーカー公称)
  • 対応機器として、Switch・PS5の記載と「Nintendo Switch 2 動作確認済」の表示がある

注意点として、GC311はパススルーも1080p60までで、4K・HDR・高リフレッシュレートには対応しないとメーカーが記載しています。Switch 2やPS5を4K・HDRでテレビに表示しながら使う場合には合いません。PS5で使う場合は、HDCPを無効にする必要があります(メーカーの記載・PlayStation公式ブログ)。Switch Liteは取り込めません。

B|Switch 2・PS5を4K60で録画したいが、PC側に10Gbps USBポートがない(AVerMedia GC553Pro/Elgato 4K S)

AVerMedia Live Gamer ULTRA S(GC553Pro)とElgato Game Capture 4K Sは、どちらも4K60で録画でき、PCとの接続は5Gbps級のUSB(GC553ProはUSB 3.2 Gen1 Type-C、4K SはUSB 3.0 Type-C)です。どちらもUVCに対応し、パススルーは4K60・HDR・VRRに対応しています。

2製品に優劣はありません。次の条件で選び分けてください。

条件 GC553Pro 4K S
Windows 10で使う 対応(Windows 11/10) Windows 11以降が必要
1440pの高fpsで録画したい(例:Switch 2の1440p 120fps出力) 録画は1440p144まで 録画は1440p60まで(1080pは120fps)
HDRのまま録画したい 1440p30・1080p60 1080p60まで(Windowsのみ)
本体の3.5mm音声入力が必要 音声端子の記載なし(音声はHDMI経由) 3.5mmアナログオーディオ入力あり
初代Switchの記載 あり 記載なし(Switch 2・PS5・Xbox Series X/S)

注意点として、どちらもパススルーは4K60までで、PS5の4K 120Hzはパススルーできません(4K120は条件Cの製品)。GC553ProのVRR録画には、AVerMedia Streaming Centerが必要とされています。Switch 2・PS5の4K・120fps・HDR・VRRは、テレビとゲームが対応している場合だけ使えます。

C|PS5の4K120クラスやVRR・HDRをパススルーし、高fpsの録画も重視する(Elgato 4K X/AVerMedia GC553G2)

Elgato Game Capture 4K XとAVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1(GC553G2)は、比較した8製品の中で、4K120以上のパススルー(HDMI 2.1)に対応している2製品です。どちらもパススルーのHDR・VRRに対応し、録画は最大4K144です(GC553G2の4K144録画はWindowsの場合。macOSは4K60)。PCとの接続は、どちらも10GbpsのUSB(USB 3.2 Gen 2)が必要です。

2製品に優劣はありません。違いは次のとおりです。

条件 4K X GC553G2
HDRのまま録画したい 4K30・1440p60などでHDR録画(Windowsのみ) HDR録画の記載なし
UVC 記載なし(プラグアンドプレイの記載あり) 対応
本体の音声入力端子 記載なし 3.5mm 4極ヘッドセット・3.5mm 4極パーティーチャット
パススルーの補足 Display Stream Compressionを使う画面では4K120まで 1440p240・1080p360はファームウェアv1.0.4.5以降

注意点として、4K 120HzやHDRで表示するには、テレビやモニター側も対応している必要があります。HDMI 2.1に対応していれば4K120で録画できる、という一般的な決まりはないため、製品ごとの仕様で確認してください。PS5で使う場合は、HDCPを無効にする必要があります。

D|1080pを超える解像度でHDR録画したい(Elgato 4K X)

比較した8製品の中で、1080pを超える解像度でのHDR録画を記載しているのはElgato Game Capture 4K Xだけです。メーカーの仕様では、4Kは30fps、1440pは30fps・60fpsでHDR録画に対応しています。

ほかの製品のHDR録画は、Elgato 4K S・AVerMedia GC553Proが1080p60まで(GC553Proは1440p30にも対応)、Elgato Neo・AVerMedia GC311G2・GC553G2は公式ページに記載なし、AVerMedia GC551G2・GC311はメーカーが非対応と記載しています。

4K XのHDR録画には、次の制約があります。

  • HDRのキャプチャーは、現時点ではWindowsのみ(メーカー記載)
  • 4KでのHDR録画は30fps(4K60でのHDR録画の記載はない)
  • PCにUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)のポートが必要

OBSでHDR録画をする設定は、この記事では扱いません。

E|メーカーが明示している4極ヘッドセット・パーティーチャット端子が必要(AVerMedia GC553G2)

比較した8製品の中で、入力端子として「3.5mm 4極ヘッドセット」「3.5mm 4極パーティーチャット」、出力端子として「4極ヘッドセット」をメーカーが明記しているのはAVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1(GC553G2)だけです。

Elgato 4K Sの3.5mmアナログオーディオ入力と、AVerMedia GC551G2の3.5mm LINE入力(3極)は、ヘッドセット用途の記載がないため、この条件の製品には含めていません。

注意点として、GC553G2はPCにUSB 3.2 Gen2(10Gbps)のポートが必要です。端子から入れた音声をOBSでどう扱うかは、この記事では扱いません。

比較した8製品の仕様比較

比較した8製品の仕様を、映像の仕様と、接続・そのほかの仕様の2つの表に分けて示します。並び順はメーカーと製品の順で、評価の順番ではありません。

Elgato Game Capture Neo、AVerMedia GC551G2・GC311G2は、条件別のおすすめには入れていませんが、比較対象の製品です。

表の見方:「—」はメーカーの公式ページで記載を確認できなかった項目、「非対応」はメーカーが非対応と明記している項目です。情報はメーカーの日本向け公式ページの記載によるもので、確認日は2026年10月16日です。

映像の仕様(録画・パススルー・HDR・VRR)

製品 録画の上限 録画のHDR パススルーの上限 パススルーのHDR・VRR
Elgato Game Capture Neo 1080p60 — 4K60 HDR:対応(4K60)/VRR:—
Elgato Game Capture 4K S 4K60・1440p60・1080p120 1080p60まで(Windowsのみ) 4K60・1440p120・1080p240 HDR10:4K60まで/VRR:対応
Elgato Game Capture 4K X 4K144・1440p144 4K30・1440p60(Windowsのみ) 4K144・1440p144・1080p240 HDR10:対応/VRR:対応
AVerMedia GC553G2 4K144(Windows)・1440p120・1080p240 — 4K144・1440p240・1080p360 HDR:対応/VRR:対応
AVerMedia GC553Pro 4K60・1440p144・1080p240 1440p30・1080p60 4K60・1440p144・1080p240 HDR:対応/VRR:対応
AVerMedia GC551G2 4K30・1440p60・1080p60 非対応 4K60・1440p120・1080p240 HDR:対応/VRR:対応
AVerMedia GC311 1080p60 非対応 1080p60 HDR:非対応/VRR:—
AVerMedia GC311G2 1080p60 — 4K60・1440p144・1080p240 HDR:対応/VRR:—
  • HDMI入力の上限は、AVerMediaの5製品ではパススルーと同じ値がメーカーの仕様に記載されています。Elgatoの3製品は、入力の規格(Neoは暗号化なしのHDMI、4K SはHDMI 2.0、4K XはHDMI 2.1)だけが記載されています
  • GC553G2の録画の4K144はWindowsの場合(macOSは4K60)、パススルーの1440p240・1080p360はファームウェアv1.0.4.5以降です
  • 4K Xのパススルーは、Display Stream Compressionを使う画面では4K120までです
  • GC553ProのVRR録画(1440p60・1080p120/240)には、AVerMedia Streaming Centerが必要です
  • GC551G2のVRRは、4Kで48〜60Hz、1440p・1080pで48〜120Hzです

接続・そのほかの仕様

製品 PC接続 UVC 音声入力端子 対応Windows 対応ゲーム機の公式記載
Elgato Game Capture Neo USB 3.0 — — Windows 10(64ビット)以降 —
Elgato Game Capture 4K S USB 3.0 Type-C 対応 3.5mmアナログオーディオ入力 Windows 11以降 Switch 2・PS5(ほかにXbox Series X/S)
Elgato Game Capture 4K X USB-C 3.2 Gen 2(10Gbps) — — Windows 10(64ビット)以降 Switch 2・PS5・PS5 Pro(ほかにXbox Series X)
AVerMedia GC553G2 USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps) 対応 3.5mm 4極ヘッドセット・3.5mm 4極パーティーチャット Windows 11/10(64ビット) Switch 2(動作確認済)・PS5
AVerMedia GC553Pro USB 3.2 Gen1 Type-C(5Gbps) 対応 —(音声はHDMI経由) Windows 11/10(64ビット) Switch・Switch 2(動作確認済)・PS5・PS5 Pro
AVerMedia GC551G2 USB 3.2 Gen1 Type-C 対応 3.5mm LINE(3極) Windows 11/10(64ビット) Switch・PS5
AVerMedia GC311 USB 2.0(Micro-B) 対応 — Windows 10/11 Switch・Switch 2(動作確認済)・PS5
AVerMedia GC311G2 USB 3.0 Type-C — —(音声はHDMI経由) Windows 10/11(64ビット) Switch 2(動作確認済)・PS5・PS5 Pro
  • 製品名:GC553G2はLive Gamer ULTRA 2.1、GC553ProはLive Gamer ULTRA S、GC551G2はLIVE GAMER EXTREME 3、GC311はLive Gamer MINI、GC311G2はStreamLine MINI+です
  • 対応ゲーム機の記載がない場合も、使えないという意味ではありません

購入後にOBSで映らない・音が入らないとき

購入後にうまくいかない場合は、症状に合わせて次の記事を参考にしてください。

まとめ

  • 「4K対応」は、HDMI入力・録画(配信)・パススルーに分けて確認する
  • HDRも、パススルーのHDRと録画のHDRを分けて確認する。VRRは主にパススルーの機能として記載されている
  • 自分のゲーム機の出力、録画したい条件、テレビやモニターに出したい条件、PCのUSBポート・Windowsの順に条件を決める
  • PS5を取り込むときは、システム設定からHDCPを無効にする必要がある(PlayStation公式ブログ)
  • 条件別のおすすめ(A〜E)と8製品の比較表を見比べて、自分の条件に合う製品を選ぶ
  • 購入前に、メーカー公式ページで必要なPC環境と最新の仕様を確認する

参考情報

(確認日:2026-10-16)

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